第9章 白石先輩大作戦

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「それじゃあ〜、第一回白石先輩大作戦始めまーす」 「おー!」 「お…おー(?)」 上から、保健医、笙太、俺。 「いやいや! なんであんた…じゃなくて、保健医さんが入ってきてるんですか!」 これは生徒の問題でしょーが 「だーって楽しそうなんだもんさー 先生も輪の中に入りたんじゃん? だめなの〜…?」 そんな…寂しそうに言われても 「いいっす!一緒に頑張りましょう!!」 笙太…お前、イイヤツ…(つくづく) 「ところで! 先生、なんて名前なの!」 笙太が敬語も使わずに言った。 「ちょ…失礼だぞ」 たしなめるように俺が一言添えると、 先生はニッコリして言った。 「先生の名前は早乙女尚!尚先生って呼んで!敬語はいらないヨ!」 さおとめ…なお… とな。 なんか…こんな事言っていいのかわからんが… 「…っぽいっすね」 はっ!俺はなんてことを… 「よく言われま〜す(笑)」 この先生…先生って感じしないな… 「あぁー!君いまちょっと失礼なこと考えたでしょー」 「バレました?」 テヘッと似合いもしない仕草をすれば、先生はヘラッと笑った。 「尚先生ってー、今彼女とかいるの?」 笙太まさかの爆弾発言。 この拍子になんてことを… 「…実は、」 なにこの間。 「それがね〜」 なに、この、間…。 「恋人ってゆー恋人はいませんのよ〜」 「…あ、そーなんすね」 「今までで一度もね」 エッ… つまりその…恋人いない歴=………とかのアレか…。 「ん?なに?どーゆーことっすか!?」 ノーテンキ、顔を出すな。 「でも先生が恋人いないなんて信じられない。だって普通にカッコイイし!」 「あはは〜、ありがとー あと、尚先生ね?先生だけじゃイヤ!」 「あっ!」 やっと察したらしい笙太。 「ふふっ… ……まー理由は明確だけどね」 なんだ、その意味深なセリフ… 「…理由、っていうのは… 聞いても?」 「ええ、もっちろん〜 オレ、ゲイなんだ(笑)」 …………エッ
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