第2章 噂の先輩

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そして昼休み。 3年生の棟に向かってます。 ちょい暗めの長い廊下を移動中の、紙袋持った俺と 隣には浮き足立った笙太。 どんだけ会いたかったんだよ。 告白しろよ。 告白と言えば、あれなんて言おう? びっくりしましたよーー、先輩。とか? 変だよなー。 仲良しかよ。ってなるし。 てゆうか、どうしてあんな手紙のこしたんだよ。 そういや僕の和室って書いてたよな。 どういう意味だ? 頭の中で色々考えてたら、あっという間に3年生の棟の前まで来てしまった。 こうゆうときちょっと緊張するよなー。 3年生の視線が俺らに集まるというか、 誰だこいつらってなるよ。 だけど昼休み中だし、人もまばらであってくれ。 「よし、行こう。」 隣にいる笙太に話しかけたが、返答はない。 あれ?と思って横を見ると、もう10メートルくらい先に進んでた。 おい。 「あれ?巧真、早く行こーよ!」 俺が来てないと気づいて手を振っている。 おいー、元気だな。周りの3年生が見てるぞ。 うん、お前は確かにそうゆうやつだな、ノーテンキさが実に羨ましいぞ。 心の中で少々文句をいいながらあとを追う。 教室は笙太が早々に見つけてくれたから、 (さては前に一度来たことあるな、) 教室内を覗く。
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