第2章 噂の先輩

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「笙太くん、どうしたの?」 中を覗いていた俺らの後ろから、白石先輩が教室に入りながら声をかけてきた。 白石先輩って笙太のこと知ってるんだな。 もしかして仲良しか? 「あっ!白石先輩!」 分かりやすくテンションUPした。 「あの…石川先輩呼んでもらえますか?」 2人の話が中盤にはいる前に言った。 白石先輩は少し驚いて「石川くんに用事?」と聞いてきた。 「まぁ…、」 歯切れの悪い俺に、「そっかぁ、呼んでくるね」とニコニコしながら教室内奥側に入って行った。 まだ好きなのかな 「まだ好きなのかな…」 笙太が呟いた、 分かりやすくテンションdown。 おんなじこと思ってた自分にちょっと罪悪感ですね。 「違うんじゃない?失敗したんだろ」 告白というワードは避けたけど、意味はわかるだろ。 笙太は再び元気を取り戻し始めた。 気持ちの上がり下がりが大きいね。 まじまじと笙太を見ていると 「呼んできたよー」 という声がした。
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