夢の国2

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森のずっと奥に小さな小人が住んでいました。 小人さんは毎日、毎日、誰か来ないかなーと思っていました。 すると、 こんこんと扉をたたく音が聞こえました。 「すみません、誰かいませんか」 扉を開けると、そこには小さな女の子が立っていました。 小人さんはとても大喜びです。 「どこからきたの?」と 女の子に尋ねました。 「道に迷ってちゃって、ふと気づいたら、目の前には、おうちがあったんだ」 女の子は、お母さん、お父さんが毎日喧嘩をしてばかりで、楽しくないと言っていました。 「どうしたらいいのかな」と、小人さんに話しました。 小人さんは、 「パパ、ママに、この小さなアメをプレゼントしてごらん。きっと仲直りできるよ」 と言いました。 楽しい時間も、あっという間に過ぎていきました。 そろそろ、女の子は帰る時間です。 「小人さん。ありがとう」 「また会えるかなぁ」 「会いたい。と強く願ったら、また会えるよ」と、小人さんはそういうと、姿を消しました。 ふと気づくと、あたりはもう森ではありませんでした。 また、いつものパパとママが喧嘩をしています。 小人さんから小さなアメちゃんをもらったことを思い出しました。 「あ。そうだ、アメちゃんをあげよう」 女の子はパパとママにアメちゃんをあげました。 すると、 さっきまで喧嘩していたのがパタンと止まり仲良くなりました。 女の子は、 「小人さん。ありがとう」と言いました。 それから、不思議とケンカをしなくなって、毎日が女の子は楽しくて仕方がありません。 この夢の国では、 悩みを持った子がいたら、 悲しい気持ちから、笑顔にする、そんな魔法がかかってしまう、不思議の森が現れるお話でした。 さて、次はどんな夢の国が待っているのでしょうか…。
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