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「署長、動かないで……俺、もう無理です」
「……好きだ」
「――え?」
「俺はおまえが好きだ」
「やめて下さい」
じりじりと鷺沢が近づいてくる。
――くそっ。
殴って気絶させてやろうかと思った。これはなんの修行だ。もう耐え切れない。死にそうだ。
「好きだ」
「いい加減にして下さい! 俺がどれだけ我慢してると思ってるんですか!」
「可愛い……俺のワンコ……こっちへおいで」
鷺沢の目はとろんとしている。発情で完全におかしくなっていた。ぶるっと体を震わせながら健人の股間を眺めてくる。
「署長は猫好きでしょうが。俺みたいな犬は嫌いだとあんなに罵ったくせに、今さらなんなんですか!」
「俺の愛しのワンコ……おいで」
「署長! しっかりして下さい」
「よしよし、してあげるよ」
「それ以上、近づかないで下さい」
「そこも……よしよししてあげるからね……いい子だから……ほら、おいで」
鷺沢がネクタイを解く。それをぽとりと床へ落とし、健人の股間を見つめたまま真っ白なYシャツのボタンに手を掛けた。上から一つ一つ丁寧に外していく。ゆっくりと肩のところまではだけると、鎖骨とピンク色の乳首が見えた。艶めいた乳暈がぷっくりと膨らんで中心が硬く尖っている。
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