彼と彼女の不倫な関係

9/9
1390人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
「大人しい顔して不倫なんてやるね、あんた」 ごく普通に彼女の前に出て、俺は笑いながら言った。 驚愕と狼狽の表情を浮かべる彼女の様子に、また笑みが漏れる。 その次の瞬間には、顔を青ざめさせる彼女。 「そんな顔しなくてもバラしたりしないって」 「………」 「ただ、俺にも味見させてよ」 「…え?」 嫌われたっていい。 憎まれたっていい。 ただ俺は、君がとろけた顔で喘いで、体を濡らすところが見たい。 「あんたの声、俺好みだから。俺ので啼いて?」 そして俺は、その白くて滑らかな肌にそっと触れた。 彼女はピクンッと小さく反応して、大きな瞳で俺を見つめた。 【END】
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!