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「大人しい顔して不倫なんてやるね、あんた」
ごく普通に彼女の前に出て、俺は笑いながら言った。
驚愕と狼狽の表情を浮かべる彼女の様子に、また笑みが漏れる。
その次の瞬間には、顔を青ざめさせる彼女。
「そんな顔しなくてもバラしたりしないって」
「………」
「ただ、俺にも味見させてよ」
「…え?」
嫌われたっていい。
憎まれたっていい。
ただ俺は、君がとろけた顔で喘いで、体を濡らすところが見たい。
「あんたの声、俺好みだから。俺ので啼いて?」
そして俺は、その白くて滑らかな肌にそっと触れた。
彼女はピクンッと小さく反応して、大きな瞳で俺を見つめた。
【END】
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