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想像していた程イタくないと思ったのは私だけで、冬馬的には見るに耐えなかったのだろうか。
それにしたって、こんな格好しろと言ってきたのは冬馬なのに。
恥ずかしくて、穴を掘ってでも入りたい。
「ご、ごめん!!やっぱ無理があるよね!!着替えてくる!!」
「そうじゃねえから着替えんな!!」
口で引き止めてくる割に、腕を掴まれるわけでもなく、冬馬と私の距離は変わらない。
「…じゃあ、何?」
ゆっくりと振り返って問いかけると、冬馬の顔は赤くなりながら青ざめていた。
「…その格好で名前なんか呼ぶな」
「は??」
「…結婚して、子供までいて…毎晩抱いてるし、さすがにもう大丈夫と思ってたのに…ヤバい」
どこかで聞いたことあるようなフレーズだと思ったものは、昨日春馬の学ラン姿を見た私が自己嫌悪したときのそれだ。
それにしても、冬馬は何に戸惑ってるの?
「やばいって、何が?」
「三年間その格好のお前には、名前はおろか苗字すら呼ばれたことねーから、…マジで…やばい」
「え?」
「…また、無理やり犯しそう」
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