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さっき、慈しむようなキスをした唇が、私の口の中を、別人のように荒々しく、我が物顔で蹂躙していく。
「んむ、んっ」
隅々まで掻き回されて、口の端からは混ざり合った二人の唾液が伝い落ちていく。
いつもの冬馬の愛し方。
いや、散々焦らした分、いつもより激しさ三割増。
でも、これでいい。
うん、これがいい。
いつもと違うことと言えば、私が制服姿ってことくらい。
制服姿で、いつも以上に深く強く繋がることに、意味がある気がした。
きっと冬馬もそう感じているから、いつもは素肌を重ねたがるのに、今日は脱がさない。
苦しいほど激しいキスに溺れかけたときだった。
濃紺のプリーツスカートを纏ったままの私の下半身に、冬馬の手が伸び、両方の太ももの裏に添えられると、一気に押し上げられ、体をくの字形に畳まれた。
まさかー
「あああっ!」
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