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「そんな話、優子さんから聞いてないよ?」
まだ信じきれない私に、珍しくシリアスな雰囲気を漂わせる冬馬。
「どんだけ飲まされても言わなかったってことは、それだけこたえてたんだろうな」
確かに…。
一度だけ、完全に酔わされた冬馬を見たことがある。
何というか、素面の時とは別人みたいに、聞いてもいないことまで本心ダダ漏れマンになっていたようなー。
あんなになっても優子さんに話していないということは、私にトラウマを克服させるための嘘ではない?
「で、でも神田くんが、冬馬のこと、取っ替え引っ替え、来るもの拒まずって言ってたよ?」
「神田の話は大学のときの俺。卒業式の朝から一年間って言っただろ?」
冬馬の言っていることはちゃんと辻褄が合う。
ってことは、その後はやっぱり節操なく、爛れた性活してたわけね。
「…そのまま不能になっちゃえば良かったのにね」
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