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一人モヤついていたら、エレベータの扉が閉まるなり、唇を奪われた。
同乗者はいないけどー
「んっ、ちょ、ヤだ!!」
私の頬を包む冬馬の両手をグッと掴んで下ろし、顔を背けた。
「なに抵抗してんだよ?」
「…やっぱりお支払いできません」
「は?これ以上焦らすと命が危ねえぞ」
壁際に私を追い詰め、見下ろす冬馬の顔は半ギレ。
でも、こっちだって散々焦らされてるし。
ここは命の危機に怯まず、毅然と対応。
「だって、今日の支払いって情報提供料でしょ?まだちゃんと『情報』全部聞いてないもん」
私の言葉に、半ギレ顔が、みるみるうちに悪魔の笑みをたたえたものに変わっていく。
「心配すんなって、今からちゃんと会わせてやるから。」
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