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金にのせられた俺の失敗
緑の葉がじわじわと数を減らしていく9月終わり、大学生活を始めて半年を無事越えようとしている俺、美月智則はなんて事ない一日をもうすぐ終えようとしていた。
友達ができ、サークルにも入り、彼女は出来ず、先輩に過去問をもらい、特に大きく不自由を感じない大学生活を満喫している平々凡々な俺は、苗字が少し変わっているだけの印象に残らない学生の一人で、容姿も中身ももパッとしない。それが俺。
いやな、中学までに人気者は味わったから今は別に平凡でもいいんだよ。あの頃は身長高くてバスケ部で勉強もそこそこ出来てたから。ホントにモテ期の絶頂はあそこだったわー早すぎなガチで。
俺さ、中学2年で168まで身長が伸びて、うっはうはだったのよ、まあ期待に胸膨らませ成長を待つが175にギリギリ到達するかどうかの身長に落ち着いちゃったんだけど、ザ・平均身長。
その頃はこう、ファッションにもちょっと目覚めてて、とりあえずモノトーンコーデ、シャツがカッコよくみえてたわけ、意味もなく黒のパンツに白シャツだったね。一歩間違えるとイタいビジュアル系の追っかけみたいになってたと思う。危なかったわ。
閑話休題。
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