068.ルークの気がかりと決意

5/5
前へ
/290ページ
次へ
 自分の魔法が効かないとしたら、月の石の主であるルミアーナと精霊様方くらいだろう…。  そのくらいにルークの魔力は大きかった。  ルミアーナなら、そんな愚かな自分の気持ちも理解してくれるだろうし、精霊様方も基本的にはイリューリア自身が望まないのであれば()()()()の気持ちを大切にしてくれる筈である。  自分のこの考えに心が折れそうになりながらも、イリューリアが一番、幸せに未来になるようにと考える。  自分の忌まわしい力を呪いながらもその力をイリューリアの為に使おうと思うのだった。  それが自分にとってどんなに辛い結果になろうとも…。  ルークは、ラフィリアに行く寸前でイリューリアに告白しなければと決意したのだった。  そう、両親(ラフィリル国王夫妻)に紹介する前に…。
/290ページ

最初のコメントを投稿しよう!

708人が本棚に入れています
本棚に追加