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自分の魔法が効かないとしたら、月の石の主であるルミアーナと精霊様方くらいだろう…。
そのくらいにルークの魔力は大きかった。
ルミアーナなら、そんな愚かな自分の気持ちも理解してくれるだろうし、精霊様方も基本的にはイリューリア自身が望まないのであれば血族の姫の気持ちを大切にしてくれる筈である。
自分のこの考えに心が折れそうになりながらも、イリューリアが一番、幸せに未来になるようにと考える。
自分の忌まわしい力を呪いながらもその力をイリューリアの為に使おうと思うのだった。
それが自分にとってどんなに辛い結果になろうとも…。
ルークは、ラフィリアに行く寸前でイリューリアに告白しなければと決意したのだった。
そう、両親(ラフィリル国王夫妻)に紹介する前に…。
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