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「えええええっ!ほんとにっ?すごいわっっ!さすが、聖魔導士様だわ!稀代の魔導士って本当なのですね!」と瞳をキラキラさせながら、そう言ったのだ!
「…っ!え…?そこ?」
と、ルークも目を皿のようにまん丸にしてそのイリューリアの太っ腹ともいえる豪胆な感想に驚いた。
「聖魔導士様ともなると皆、心が読めるのですか?まるで神様か精霊様ですわ!」
と、イリューリアが興奮気味に言葉を続ける。
気配りでも何でもない本心からの言葉であることがルークには感じられた。
こんな反応は初めてである。
「え…う…い、いや、聖魔導士の中でも僕は特別?じゃないかな?心まで読めてしまう者は歴史上でもあまり…いないと思う…」
正確には大神殿長のデュムトリア老師もだが秘密である。
「まぁああああ!素晴らしいわ!素晴らしいわっ!素敵っ!」
「え?あ?ほ、本気で言ってる?」こんな力、逆に不便なだけだと思っているルークには驚きの言葉だった。
「まぁあ!私の心が読めるのでしたら私が本気で言ってるかどうか、お判りでしょう?」
「う、うん、めちゃくちゃ本気みたいで驚いてる」
ルークは本気で驚いた。
「まぁ、うふふ!」とイリューリアがこれ以上ないくらいの笑顔をルークに向けた。
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