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それなら一気に今、その言葉を聞きたいと、想いを抑えられずにルークが問うた。
「エッチな事?」ときょとんとするイリューリア。
そして次の瞬間、ぼっと顔を赤らめた。
(え?え?え?それって何???あっ、キスしてほしいとかそんな事、思っちゃったらばれちゃうって事???きゃっ!それは、まずいわっ!まずいけど、今、思ってるのもバレバレ?えっ!どうしよう~?やだっ!)と慌てだした。
けれど、そのイリューリアの様子は怯えるとか嫌悪するような感情では全くなく、ひたすら照れて焦っている。
そして、ルークは気づいた。
イリューリアが本当に正真正銘心の底まで無垢であると…。
エッチな事…でキスくらいしか思いつかない程の無垢っぷりである。
キスしたら子供ができるのかなと思っているレベルである。
ルークは繋いでいたイリューリアの手をすっと引きイリューリアの瞳を見つめた。
やはり嫌悪したり怯える様子はなく、ただ照れている。
ときめいていると言った方がぴったりくるだろうか…。
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