069.幸せな気持ち!最終話!

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 それなら一気に今、その言葉を聞きたいと、想いを抑えられずにルークが問うた。 「エッチな事?」ときょとんとするイリューリア。  そして次の瞬間、ぼっと顔を赤らめた。 (え?え?え?それって何???あっ、キスしてほしいとかそんな事、思っちゃったらばれちゃうって事???きゃっ!それは、まずいわっ!まずいけど、今、思ってるのもバレバレ?えっ!どうしよう~?やだっ!)と慌てだした。  けれど、そのイリューリアの様子は怯えるとか嫌悪するような感情では全くなく、ひたすら照れて焦っている。  そして、ルークは気づいた。  イリューリアが本当に正真正銘心の底まで無垢であると…。  エッチな事…で()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()である。  キスしたら子供ができるのかなと思っているレベルである。  ルークは繋いでいたイリューリアの手をすっと引きイリューリアの瞳を見つめた。  やはり嫌悪したり怯える様子はなく、ただ照れている。  ときめいていると言った方がぴったりくるだろうか…。     
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