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「キス…したいの?」そう言ってルークはにっこりと悪戯っぽい笑顔を浮かべイリューリアの顔を両手で引き寄せ、そっと口づけた。
(!!!えっ!○△※×!!えええっ!)とイリューリアはパニックのままにルークの口づけを受けた。
(わ、わ、わ、わたし、今、キス?キスしてるの?ルークと!)その口づけはそっと触れるだけの優しい口づけだったが、イリューリアにとって正真正銘のファーストキスである。
(ああ…素敵。私…ルークに口づけされているんだわ…)と瞳を閉じた。
そして…。
(…やっぱり…ルークって素敵!大好き!この気持ちが言葉にしなくても伝わってるなんて!なんて素敵なの!大好きよ!ルーク!大好きっ!)とイリューリアは心の中で叫んだ。
(うううん!?大好きなんて言葉では足りないわ!これがきっと愛してるって事なのね!)と心底思う可愛すぎるイリューリアである。
ルークのイリューリアを抱きとめる腕に力がこもり、ルークの頬には、一筋の涙が流れた。
まごうこと無き喜びの涙だった。
「っ!絶対大事にするっ!誰にも君を傷つけさせないっ!何からも護るからね!」
「はい」と最高に幸せな気持で小さく頷くイリューリア。
そしてルークは長い葛藤からようやく解き放たれ心置きなくイリューリアを愛でる事ができると喜びをかみしめる。
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