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011.国王からの頼み事---02
「イリューリア、来月、各国の要人が集まる園遊会が開かれるのを知っているだろう?」
「はい、国王陛下、父から聞いております。氷の国エリオルンテ王国、山と湖の国タイターナ公国、海洋国ジャニカ皇国、そしてこの世界の始まりの国とも言われる伝説の国ラフィリル王国からも賓客が来られると…」
「そう!そうなのだ!なんと光栄な事に、あの伝説の国とも魔法の国とも言われるあのラフィリル王国からも王族の方々が我が国へお越しくださるのだ!実に光栄な事だ!」
「は、はい!かの国は歴史も長く他国にまで精霊の加護を受けし国と様々な書物に記述があり、魔法と精霊が現存する国と…私もそんな夢のような国に憧れてこの国にあるラフィリル王国の書物はほとんど読んでしまいました」
「おお、それではイリューリアは、かの国への造詣が深いのだな?」
「いえ、陛下、そんな造詣が深いなどと!ただ今はもう亡くなった祖母が、ラフィリルのご出身だった事もあり、祖母の頃から仕えてくれているメイドからもよく、ラフィリルのお話を聞いておりましたので…自然と憧れは強くなり、かの国に関する書物を読み漁っただけの事なので」
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