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イリューリアが貴族の通う学園にも通わず家で家庭教師をつけて引きこもるようになったのもこの義母のせいだと言っても過言ではなかった。
学園に通い周りの賞賛の声を聞けば、自分が他人からどう評価されるのか否でも理解できただろうし友人だってできただろう。
それを、まるでイリューリアを庇っているかのように「旦那様も召使たちも思いやりが足りませんわ!可哀想に!婚約者からひどい言葉で傷ついた娘ですのよ!これ以上外の世界で傷ついたらイリューリアの繊細な心は砕けてしまいますわ!」とか何とか言って学園にも通わさず引きこもらせた張本人なのである。
少なくともイリューリアの行く末を心から心配する召使たちはそう思っていた。
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