第3章 衝突

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 告白される、なんて。 (……中園くんは、王子様だから。私とは、違う世界の)  考えたこともなかった、そんなこと。  ――“あんな風になりたい”  祥大はずっと、憧れの存在で。  だけど。  誰かに想いを向ける祥大。誰かと微笑みあう祥大。  どうして今まで、考えなかったんだろう。そんなの、あたりまえにある未来で。 「……ナオ~」  突然、真璃花に肩を抱かれた。 「……あ」  いつのまにか、頬に涙が伝っていたことに気づき、直央はあわててジャージのポケットからミニタオルを出す。
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