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遥かなる太古より 我が国には 禍物を封印する一族がおった
閠(ぎょく)と言われる その物たちは
代々 封印の技を伝え続けて
我が国に災厄をもたらす禍物たちを封印していたのだが
昭和20年。
夏。落とされた禍々しき二つの爆弾によって
神世にて 神たちがもて余した 禍物 魔王「闇(やみ)」
神さえも滅することができぬ災いをもたらす禍物である「闇」を
何百体もの神々が 拵えた 真閠(しんぎょく)なる 器に封印して
瀬戸内海の奥底に 封じていたものだが
愚かなる人間の放った 二つの爆弾は瀬戸内の海底にまで 衝撃を与えていた
そして 五十年の月日が経ち 真閠に僅かずつ 小さな
とても小さな穴が
少しづつ 少しづつ 傷は拡がっていき。。。。。
ああ
なんたる悲劇か
我が国の関西地方を 大地震が襲ったことによって
真閠に完全な穴が空いてしまった
そして 時間が経って目覚めた 禍物 「闇」が
瀬戸内海より
出現
まず始めは妖怪たちのいる 異界において 大パニックとなりました。
「闇」は 瀬戸内海にて 海の大妖怪たち 海坊主や海座頭 さらに いくちなどと 一戦交えて 壊滅させ
ついには
四国へと上陸
対するは 四国妖怪軍 八百八狸との激闘を繰り広げて
衝立狸と塗り壁らによる さぬきの栗森公園にて やつの動きをなんとか停止させるも
「闇」の力は強大で 全ての壁や衝立を破壊しつくして わずか
半日で また進軍を開始しては
八百八狸のさらに上の存在である 法皇狸との決戦となりました
そこへ海から 大入道も 戦いに加わって
小さな体の「闇」体 巨体の大入道 巨体の法皇狸のタッグが
庄戸島にて 大激突を行いました。
法皇狸の法皇の衣(かつてある法皇が着ていた衣に霊力が宿ったもの)を
「闇」の全身に巻き付けて彼の動きを封じ大入道の 大渦巻き波浪をもってして
ついに 再び 瀬戸内海の奥底に沈めることができたのだが
ここに
バカな人間が 潜水艦なるもので ミサイル発射実験を行っていて
ああ無情なり
大妖怪二名の全妖力で やっと海のそこへ落とし込めたのに
ミサイル浮上の波動によって
「闇」は 再び 海上へと浮上して
妖力を使い果たした 大妖怪二名をなぶり殺しにしては
ついに 大阪湾へと 本土へと侵入してしまいました
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