序章 封印師の系譜

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太古より続く 封印師の一人  封印絵師の 碑 太郎(いしぶみ たろう)が 最大の封印技をもって これに対抗したのです 封印絵師とは 通常 蓬莱島の神木の葉から作り出した 封印帖に これも 蓬莱島の竹 霊獣漠の毛をもって作られた筆を使い 蓬莱島の神泉の水と不死鳥火の鳥の血で作り上げた墨を溶いた汁で 禍物の真髄を描けば その封印帖に禍物を封印できるのだが いかんせん 「闇」の霊力は この蓬莱島の神木の葉からできた封印帖を何十冊もってしても封印出来うるようなものではありませんでした そこで  閠の本部で とある術を自身に施してきた 碑 太郎は 封印帖ではなく 己れの身体に 一時的に 「闇」を封印して 二重三重四重の結界と封印を施すことにしました 関蛾原より 東へ進軍する 「闇」を 警視庁現象課の面々 そして 神務庁の生え抜き警視たちが 全霊力で  「闇」を 富士の樹海へと誘導しました それまでには 何名もの 霊力を持った老若男女の 戦士たちが打ち倒されて行くも ラスト 奈須より飛来した九尾の狐が自身の全霊力をふるい やつを樹海内へと落として ついに 碑 太郎と その妻である 化野 綺羅子(あだしの きらこ)の二名が 「闇」の眼前に 始めから 捨て身の戦法を相手に読まれて しくじっては あとがないために わざと やつには通じない封印の筆で 敵の劵族である 闇烏 闇熊 闇大蛇を 封印帖に封印するも 霊力を使い果たしたように見せては 「闇」の油断を誘って そこへ 化野 綺羅子の全妖力を込めて。。。。
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