プロローグ

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d754ac1f-b7ad-4a6d-9c41-4d45768fbc20 ーーやから言うたやろ?オレがお前守るって…。 ーーばっかやなあ、お前何泣いてんねん… たぶんこんな風なこと言って アタシの頭をポンポンと軽く叩く男の夢を。 しかもその声は遠い昔にどこかで聞いたような、少しつやのある低くて優しい響きを持ってアタシに投げかけられる。 男はすぐそばまで顔を寄せるのだが、背後で輝く(まばゆ)いばかりの光に(さえぎ)られその顔は見ることはできない。
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