極々ありきたりな日々

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「その話なんだが…もしも俺達、生きて帰れたら、そこの店で茶葉買って、柚子といちごのジャムを入れて一緒に乾杯、なんてどうだ?」 「…ああ…素敵ですね…。  もし貴方と一緒にそれが出来たら、どんなに素敵な事でしょう…」 「もしかしたら、そのまま付き合っちまったりしてな」 「…それ、もしかしてプロポーズですか?」 「あー…そうなる…のか?」 「私はそんな尻軽じゃないですよ?  まずはお友達から、です」 「…それ、プロポーズはオッケーって事か?」 「そうなる…んですかね?」 「…生きて帰れたら良いなぁ…」 「…生きて、帰りたい、ですね…」 「……駄目だ、眠過ぎる…」 「…私も、眠くて、眠くて…。  …ごめんなさい。先に…寝ます…ね…………」 「…………おやすみ。いちご。  …願わくばお前に、極々ありきたりな…普通の人と同じ様に、幸せに満ち溢れた日々が、訪れます様に」
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