第1章 始まり

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第1章 始まり

【Arts Magic Online】通称AMO。 たまたま当たったβ版のプレイヤーに選ばれてた俺は最初は題名を見てクソゲーと判断したが、ゲームを始めてすぐにこの世界にどっぷりハマってしまった。 フィールド、街、ダンジョンなどをゲーム中で出会った仲間たちと楽しく遊んでるうちにβ版の期限の1ヶ月があっという間に終了してしまった。 まぁ、β版で鍛えたスキルやらアイテムは消えるがお金は持ち越せるらしい。β版プレイヤーには製品版を抽選などしないで買う権利が貰えるらしいな。だから俺は、第一陣プレイヤーとして最前線を攻略してやるぜ‥。 俺の学校の夏期休暇が始まると同時にAMOができるようになると言うことで俺は廃人プレイをすると心に決めて、夏期休暇が始まる前に出来るだけ単位を取ったり、課金するためのお金を少しでも稼ぐために友達にたのんでバイトをしたりしていた。 そして、ようやく夏期休暇が明日から始まるのと同時にAMOの製品版が届き、それを見て楽しみにしていた矢先、突然自分のアパートにやって来た従兄弟によって実家に強制連行された。俺のアパートは東京にあり、実家は北海道。そして、実家には従兄弟たちが集まっていると聞かされた俺は絶望した。 そんなこんなで俺がアパートに帰って来たのは3週間とちょっと経っていた。第二陣プレイヤーがやってくる4日前だった。 「出遅れたよ。完全にな‥。くそ‥。実家で稼いだ金は全部課金に突っ込むぞ。絶対」 俺はそう言いながらAMOを始める準備をして、ヘッドギア型のディスプレイを被り、ベッドに横になった。
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