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「よっと‥くらえ! そして、とどめ!」
「ゲロロロ‥ 」
レッドはそのまま着地と同時に受け身を取ると初心者用短剣と銅の短剣を両手に持ち投擲すると初心者用短剣はグリーンフロッグの目に刺さり、銅の短剣は口の中に吸い込まれるように刺さった。
レッドはそのままダッシュするとグリーンフロッグに向かって跳び、初心者用短剣の柄に向かって蹴りを放った。これでグリーンフロッグのHPはなくなり断末魔のような鳴き声をあげてポリゴン片になり消えたのだった。
「ふぅー。βとは違う武器だから少し戸惑った。そこの人。援護感謝。あのまま飲み込まれてたら死に戻ってたよ」
「あ、えっと、いえ! 私こそ出すぎた真似かと思いましたがとっさに矢を射ってしまったのですいません!」
レッドは投擲した武器を拾いながら、弓使いの女の子に近づいて礼を言った。弓使いの子は少しテンパりながら表情もくるくる変えながらレッドにそう言った。
「矢を射ってた時とは別人みたいだな。俺はレッド、しがない短剣使いだ」
「あはは、よく言われます。‥俺? えっと、もしかしてレッドさんは男の人だったりとか? ‥そんなわけないですよね?」
「残念。男だよ。AIに容姿を任せたらこうなった。で、君の名前を聞いても?」
「そうだったんですか。見た目が可愛いので騙されました。私はアリサっていいます。えーと、よろしくです?」
レッドはアリサを見て思ったことを口にしてから自己紹介をした。アリサはレッドに言われたことに苦笑いしてからこてんと首を傾げ、自分も思ったことをレッドに質問し、レッドがそれに答えた。
アリサも一応自己紹介をしてまた首を傾げていた。
「助けてもらったし、なんか手伝うか? ここであったのも何かの縁とか言うし」
「うーん。‥なら、お願いします。いつも組んでる友達が来れなくて困っていたんです。グリーンフロッグの油を20個集める依頼を受けたんですけど、やっぱり、大きなカエルは気持ち悪くてー」
「ああ。それなら囮はまかせてくれ。じゃあ、パーティー申請な。少しの間だがよろしく」
「こちらこそよろしくお願いします!」
こうして、弓使いのアリサとパーティーを組むことになった。
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