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『Arts Magic Onlineの世界にようこそ。私はプレイヤーたちをサポートするAIです』
俺がもう1度目を覚ますとそこは白い空間で目の前には白い光の玉が浮かんでいた。β版の時と始まり方が一緒なのはいいとして、俺はすぐに始めたいのもあるが最前線攻略は若干諦め気味なため、名前もβ版とは違う名前にし、容姿はAIに任せた。最初に選べるスキル10個も不遇と言われたスキルを多く選び始めた。ジョブもスキル関連のジョブにし、決定のボタンを押して光の玉を見るとなんか点滅していた。
『‥本当にこれでいいんですか? 明らかに不遇スキルばかりですよ?』
「なんか、AIさんが心配してくれてるのが新鮮だな。いいんだよ。出遅れた分、いろいろ自分でやるし、β版の知識とお金もあるからなんとかするから」
『‥‥わかりました。あなたのArts Magic Onlineで生活が楽しいものになるように願っています』
「ああ。ありがとう」
そう言った光の玉は点滅してきえると同時に俺は見慣れた始まりの街に転移した。
「‥ようやく戻ってきたな。この世界に」
(【不遇と戦う者】、【マイペースな旅人】の称号を獲得しました)
辺りを見渡した俺は始まりの街を見てそう言うと同時に頭の中にそんな言葉が響いた。
「は? 始めてすぐに称号ってなんだよ。オープン‥はぁあ!?」
俺はすぐにメニュー画面を開くコマンドを口にしてステータス画面が出るアイコンをタップした。称号を見ようとするがステータス画面に映る自分のアバターに驚いた。アバターの顔はなんというか女顔だった。そして、今更聞いた声も男の声よりは女の子っぽい声なのにも気づいた。
俺は慌ててそのままステータス画面を見た。
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