16人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふぅ。じゃあ、農業ギルドに行こうっと‥」
レッドは短剣を鞘に収めながらそう呟くと何もなかったようにいろんなギルドが集まっている西区を目指して歩いた。それを見ていたギャラリーはなにかを言っていたがやることがいっぱいのレッドは気にしなかった。
レッドは西区にたどり着くと自分のスキルにある【農業】【錬金】【鍛治】【料理】のギルドを目指した。AMOはギルドに登録し、ギルドランクを上げてくとスキルで使う上級キットや素材などを買うことができるようになる。初心者キットは登録しなくても買えるがレッドはこれからのことを考えて登録を済ませた。ギルド登録はタダだが、昇格試験やらにはお金がかかる。初心者キットも一律500Gで買い、使いそうな素材や食材を買った。
「後は農業ギルドか。あ、調合のスキルも取ろうかな。GPは称号のおかげで増えてるし、取っちゃおう」
レッドはそう言って楽しそうに歩きながらメニュー画面を開き、スキル習得画面を操作していた。【調合】とノリで【釣り】スキルを2Pずつ使い習得したレッドは1番奥にある農業ギルドに行く途中にある。調合ギルドと釣りギルドにも寄って行き、登録をして初心者用の調合キット、調合素材、初心者用の釣竿、餌を購入してようやく農業ギルドにやって来て、中に入った。
農業ギルドの中は案の定プレイヤーはいなく、カウンターにいるNPCやギルドに来ていたNPCしかいなかった。
「すいません。ギルドに登録したいんですけどいいですか?」
「お? 異国の旅人がこのギルドに登録したいなんて珍しいな。登録したいと言うことは畑が欲しいのか?」
「そうですね。いろいろ育てたいのでギルドランク1で買えるだけ買いたいです」
「ほー。ちょっと待ってろ」
レッドがカウンターに行き、NPCのギルド職員のおじさんに話しかけるとギルド職員のおじさんは珍しそうにレッドを見て言った。レッドの登録をしながらおじさんは少し嬉しそうに登録を済ますとカウンター奥に行き、一枚の紙を持って来た。
最初のコメントを投稿しよう!