第1章 始まり

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短剣と軽業のレベルはあの男とのPvPでレベル上がったらしい。β版ではPvPでは経験値は入らなかったんだがな。 よし、素材は使い切ったから買いに行ってから、フィールドに出て狩りしてこようかな。レベル上げにもなるし、食材や素材も拾えればラッキーだしな。鉱石系も欲しいから【採掘】も取ろう。あと【採取】かな。‥よし、取得した。確か南門の先が山岳地帯に行けるルートで確かそこには川もあったな。時間もあれば釣りもしよう。 レッドが予定を立てながら、南門に向かって歩いていくと広場に行く道でいろんな露店が開かれているのを見かけた。レッドは歩きながら露店を見ていると1つの露店に目が止まった。 その露店は武具を扱っているようで今の自分が初心者装備のままなのを思い出してその露店に歩み寄った。 「あ、いらっしゃいませ!」 「すいません。皮装備で動きやすい服装を探してるんだけどあるか?」 レッドが寄ってきたことに気づいた露店の犬の獣人の店員がレッドを見て笑顔で接客した。レッドはとりあえず、動きやすい服がないかを聞いた。 「うーん。なら、ウルフの皮で作ったこのレザージャケットにレザースカートのセットなんかどうですか? 安くしますよ?」 「あー。悪い俺は男なんだよ。こんなアバターだけどな」 店員はレッドを見て露店に並べてある装備品の中からレザージャケットとレザースカートをレッドに見せるとレッドは苦笑いをして自分が男だと言った。 「あ、ごめんなさい! じゃあ、こっちのレザーズボンですね。あとは何かいるものあります?」 「うーん。今はいいかな。また後で寄らせてもらうよ」 「はい! ありがとうございます! お会計は1000Gで結構です」 「ああ。はい。これ」 レッドは会計を済ますとその場でメニュー画面を操作して初心者装備を外してレザージャケットとレザーズボンを装備するとその場でジャンプしたり、柔軟体操を軽くした。 「よし。じゃあ、行くか」 俺は一応、初心者装備から1段階上の装備を手に入れ、ついでに隣の露店で鉄製のピッケルも買うと南門に向かって歩いた。
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