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【病室】
「失礼します。徳井空くん、
採血時間だからどっちでもいいから
両腕見せて。」
「いや…注射怖い…。」
空くんが嫌な顔をすると僕はこう言った。
「空くん、頑張って注射をしたら、
これをあげよう。」
僕が持っているのはあの
毎週日曜日、朝9時からやっている
○○○ライダーの写真だった。
「わーい!頑張る。」
「はい、ちょっとチクッとするから
すぐに終わるよ。」
そして空くんは泣かずに頑張った。
「よし、えらい。
はい、約束通りだよ。」
「ありがとう、北条先生。」
そして僕は空くんに手を振った。
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