第1話 殺人事件が起きた。

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【病室】  「失礼します。徳井空くん、 採血時間だからどっちでもいいから 両腕見せて。」 「いや…注射怖い…。」 空くんが嫌な顔をすると僕はこう言った。 「空くん、頑張って注射をしたら、 これをあげよう。」 僕が持っているのはあの 毎週日曜日、朝9時からやっている ○○○ライダーの写真だった。 「わーい!頑張る。」 「はい、ちょっとチクッとするから すぐに終わるよ。」 そして空くんは泣かずに頑張った。 「よし、えらい。 はい、約束通りだよ。」 「ありがとう、北条先生。」   そして僕は空くんに手を振った。
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