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 そう問いかけるおばあちゃんは足元から燃え始めていた。一気に身体や顔へ燃え移り、食べられる肉のように焼けながら、わたしに近づいてくる。 すぐに逃げようとするわたしに、おばあちゃんの身体がのしかかってきた。胸の辺りに圧力がかかり、息ができない。 「おばあちゃんと一緒に行くんだよ」  再び手をつかまれると、自分にも燃え移ってきた。 自分もおばあちゃんと同じように焼かれて死んでしまう。 「いや、そんなのいや。たすけて、だれか、だれか・・・・・・」
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