偽善者の先生
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私の手首を見て、先生は言った。“ごめんね”と。 何かがよく分からず首を傾げると、少し目を潤ませて言った。 「先生もそんな時期があったの。他の先生には言っておくから、もう付けなさい。何かあったら相談に乗るから」 その時はものすごく嬉しかった。他に相談できる人なんて周りにいなかったから。 だけど数日後、その嬉しさと先生を好きになった気持ちなんて、どこかに行ってしまった。
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