偽善者の先生
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私の記憶にあるのはここまで。 好かれてると重った先生の発言に、鈍器で頭を殴られたような衝撃が走った。 だから、もう聞きたくないと目を瞑り、耳を塞いで、逃げるように走っていったから。 次に記憶にあるのは教室で親友に大事そうに抱えられ、その周りを心配そうにしたクラスメイトが囲っていた。 親友には“何かあった?”と聞かれたけど、首を横に振った。 ただの私情で迷惑を掛けたくなかったから。
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