初めての

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担任の先生が 「今日から新しく来た先生だ。みんなよろしくな。」 そう言って隣に立っていた男の人が自己紹介を始めた。 「これからよろしくお願いします。」 そう言って、担任と新しく来た先生は職員室に帰っていった。 その後の教室では 『ねぇねぇ!!さっきの先生ちょーかっこよくね?』 という女の子特有の黄色い声が教室内に響き渡っていた。   なぜ、先生が屋上に入ってこれたのか。 そして なぜ、あの場所にいたのか。 私はわからないまま朝の風景を見ていた。 「昨日屋上にいたよね?」 放課後の時間に誰もいなくなった教室で新しい先生が聞いてきた。 「違います。私じゃありません。そもそも屋上に入ることができるんですか?」 私は早く帰らなければならなかったので、先生に嘘をついた。
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