【本文】冬の朝｜6ページ - 小説投稿エブリスタ

「ありがとう」私が手袋をはめ終わるのを待ち「ん… 」と手袋のしていない手を差し出してくる彼そっと手を出すと私のその手を優しく包むように握った後指と指をからませるように繋ぎ直し自分のコートのポケットへと入れる少し照れくさくでも繋いだ手と心が暖かくなるこのひと時この時間が嬉しくて私は毎日手袋を忘れたふりをする

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