籠の鳥の孤独ー1

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ソファーに置いたバッグの中でメールの着信音がしたのに気づき、私ははっとしてソファーに駆け寄った。 きっと和樹さんだ。 でも、それは確かに和樹さんからのメールだったけれど、私が期待していたようなものではなかった。 〝遅くなりそうなので、先に休んでいてください〟 静まり返った部屋で一人しばらく画面を見つめる。 せっかく理子に励ましてもらったのに、言葉を失くした無言の心に寂しさが染みていく。 優しい文面。優しい気遣い。 でも、彼の笑顔はいつも冷たいガラスの向こうにある。
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