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ソファーに置いたバッグの中でメールの着信音がしたのに気づき、私ははっとしてソファーに駆け寄った。
きっと和樹さんだ。
でも、それは確かに和樹さんからのメールだったけれど、私が期待していたようなものではなかった。
〝遅くなりそうなので、先に休んでいてください〟
静まり返った部屋で一人しばらく画面を見つめる。
せっかく理子に励ましてもらったのに、言葉を失くした無言の心に寂しさが染みていく。
優しい文面。優しい気遣い。
でも、彼の笑顔はいつも冷たいガラスの向こうにある。
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