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あまりに反応してしまう自分が恥ずかしくて、私は慌てて話題を元に戻した。
「無知だからって一生見て見ぬふりをしていていいのかと言えば、それも正しくない気がするんです」
頬の赤みはまだ収まらない。
さきほどの褒め言葉にも返事できずじまいで、自分の余裕の無さがもどかしい。
宏樹さんと喋る時は、こんなことはまったくなかったのに。
「志さえ確かであれば、相手が不愉快かどうかは考えなくてもいいと思いますよ。僕には遠慮しないで、進みたい方向を目指してください」
「はい」
今日の進歩が一つ。
和樹さんに私の密かな夢を理解してもらえたこと。
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