籠の鳥の孤独ー2

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「今日はもう帰れるの? 宮瀬本部長、出張でしょ」 「あ、はい」 今晩、和樹さんは広島泊で不在だ。 「カフェで喋って帰らない?」 「はい、是非!」 野々花先輩とゆっくり喋るのは久しぶりだ。 家に帰っても孤独だし、お誘いが嬉しくて飛びついた。 「私も久々に早く帰れる貴重な日なの。ほんと本部長って仕事の鬼なんだから」 結婚式と時期を同じくして、和樹さんの秘書が産休に入った。 そのせいで担当替えがあり、野々花先輩が和樹さんの秘書を務めることになった。 彼の会社での様子などがつぶさに聞けるとあって、さらに心強い。 「じゃ、着替えたら通用門ね」 「はい」
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