籠の鳥の孤独ー4

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*** その週末、私と和樹さんは宮瀬家の食事に招かれた。 嘔吐したのはあの一晩だけで、胃の調子は何とか元に戻っていた。 でも絶好調とは言い難く、普段通りを心がけていても、演技が下手な私はうまくごまかせていなかったようだ。 「ここ数日、顔色が悪いのでは?」 宮瀬家に向かう車の中で、和樹さんが私を気遣った。 「全然、そんなことないですよ」 わざと明るい声を出す私に、彼が首をひねった。 「そうかな……食欲があまりないように見えますが」 「ダイエットですから、突っ込んじゃダメです」 冗談めかしておどけてみせる。 「そのままでいいのに」
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