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と、まあそんなこんなでキャーキャー()言われてる2人に挟まれながら廊下を歩き、階段を登り、3階が1年のフロアだ。うん、フロア2階分移動しただけのはずがどうしてこんなに疲れるんだろう。
「んじゃ、秀、今日も昼食堂な」
「ん。」
「ん?気のせいかな?お昼一緒に食べよっていう内容のカップルの会話が聞こえたようn痛!ごめんって!つねんないで!」
「俺らで妄想はや め ろ!」
「ちょっとそれは無理ですねーイタイイタイイタイ!」
「んじゃ、また昼な!」
「はいはい。」
会話でご察しの通り、秀は別のクラス。この腐男子は俺と一緒のクラス。
と、まあ時間は過ぎ、朝のホームルームだ。
「今日の連絡事項は特にない。以上。」
相変わらず、連絡事項がない限りHRに15秒しか時間を要さないこの担任は、津神千紘(つがみちひろ)先生だ。まーたまたこの先生もイケメン高身長。基本無表情で、無口。必要最低限しか喋らない。笑顔を見たことがある人はこの学校にいないのだとか。
「うっひょ~…さっすが今日も無表情…」
「なんであれで人気があるんだかwイケメンかwイケメンだからかw顔が良ければ何でもいいのかw」
「なに言ってるんだい律。無愛想だからこそギャップを求めるんじゃないか…!」
「お前の妄想脳には聞いてねぇwww」
「いい?律。普段無愛想なのに2人きりになった時に見せる、相手にしか見せない優しい笑顔。眼差し。そして二人の視線は交わり、熱を帯び始め、そして熱い(ry」
「あー聞こえない聞こえないお前の妄想なんて聞こえない」
強引に妄想話を中断する。お前の妄想話で俺の純粋()な心が汚れたらどうしてくれるんだ!
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