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理子ちゃんは満面の笑みを浮かべた。
「うまくいってるんだね。よかったね」
「……うん」
「やだ、否定しないんだから!」
「じゃあどう言えばいいのよ」
日替わり定食を受け取り、理子ちゃんと笑いながら空いている席を探した。
社食は大混雑で、なかなか空席が見つけられない。
「あ、あそこ空きそうだよ」
そう言って理子ちゃんが移動を開始する。
理子ちゃんは席取りがとても上手だ。
私ときたらモタモタしていて、ちっとも役に立たない。
理子ちゃんは「育ちがいいんだよ」と笑うけれど、我ながら使えない人間だなと何かにつけて思う。
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