目隠しの愛ー2

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「なんか、目が笑ってない人だね」 「え? そう?」 「うん。パッと見た印象だけだけど」 「美人だからそう見えるのかな」 私はあまり気に留めずに答えた。 野々花先輩は正統派美人の顔立ちで、まさに秘書にぴったりの印象だ。 私とは正反対に男性経験が華やかなようで、経験値の低さが目下の課題の私にはそれも羨ましい。 「あ、そうそう! それで、夏休みはどこに行くの?」 「近場だよ。那須に行くの」 いろいろ国内旅行のパンフレットを並べて悩んだ末、私が、夏目が持っている那須の別荘でゆっくり過ごすのはどうかと提案すると、和樹さんはすんなりと承諾してくれたのだ。
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