目隠しの愛ー3

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そのあと二人で問題を出し合ったけれど、結果は私の惨敗だった。 さすが、子供の頃から優秀だと言われてきただけある。 「和樹さん、異常です。ロボットみたい」 「それ褒め言葉じゃないね」 くだらない会話をしながら、この時間がいつまでも続けばいいのにと思う。 「実は私、子供の頃、和樹さんと喋りにくかったんです。すごい進学校に行ってるって聞いて、下手に喋ったら馬鹿だと思われそうで」 「嫌われてると思ってたよ。僕の目も見ようとしないから」 「そっちだって」 非日常の世界では普段は言えない打ち明け話も自然にできた。 彼への想いという核心は言えなくても、私たちを隔てる壁を一つずつ崩していける気がした。
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