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俺と泰輔は家族じゃない。友人関係は一度壊れてしまったし、恋人ではない。
お互いの間にあったことは、何があったってなかったことにはならないし、忘れたふりもしない。
何でつながっているのかも、どんな関係なのかもわからない。
それでも、泰輔が俺を望んで、今自分がここにいる。どの形に当てはめられなくても、それがすべてなんだろう。
自分の選択に、過去の自分を裏切るような気分は消えない。だけど、過去が絶対に変えられないのなら、やっぱりこの先に後悔を作らないよう、今の自分の気持ちを受け入れようと思った。
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