【番外編】光射す

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 三回戦は地域の強豪校と当たった。  いつもなら、相手が強豪校というだけで気おくれするチームだったのに、連勝で勢いに乗った部員たちは、闘志をむき出しにして果敢に挑んだ。どれだけ点差が開いても、最後まで諦めず全力で戦った。  五回を終えた時点で、十八点差がついていたため、コールドゲームで負けた。  対戦相手や応援席への挨拶を終えたあと、部員たちは人目もはばからず号泣した。彼らを慰め、励ましながら、自分も泣いてしまいそうだった。  その夜は、保護者会や地域のみんなが打ち上げのバーベキューを用意してくれた。色んな人にお礼を言われるたび、『お礼を言いたいのはこっち』と笑って答えた。  翌日の夕方、フェリーに乗り込む時は、部員をはじめ大勢の人が見送りにきてくれた。  この場所にこられて、彼らに出会えてよかったと思った。
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