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「いいんだ。俺は佑に触れられるだけで嬉しい」
「ぅ、……ん」
脇腹を甘く食みながら、硬くなり始めた俺の分身を指先で刺激する。言葉通り、俺に触れる泰輔は恍惚の表情を浮かべていた。
泰輔は時間を掛けて俺を愛した。おそらく、触れていない場所はもうないほどに、隅々まで触れて、口づけた。焦らしているつもりはないのだろうが、早く決定的な刺激が欲しくて「そこはもういいから、ここを触ってくれ」と口走ってしまうほど。
「ぃ……あ、…っ」
口淫の刺激にこらえ切れず声を漏らすと、泰輔はすぐに動きを止める。
「嫌だったか? やめるか?」
不安そうな瞳が見上げてくる。
「……今ここでやめられた方がキツいんだけど」
苦笑まじりの独り言を呟いたあと、慰めるみたいに泰輔の前髪を掻き上げた。
「やじゃないよ。すごい気持ちいい」
ちゃんと言葉にすると、ほっと泰輔の表情がほころぶ。
再開された動きは、さっきよりも大胆になって、段々と声を抑えるのが困難になってくる。
「佑輝……佑……」
俺が顕著な反応を見せるたび泰輔の愛撫も激しくなって、俺は何度も絶頂を向かえた。
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