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「ってゆーかさ、今日って結局なんの集まりだっけ? 初めは泰輔の優勝祝いとかなんとか言ってた気がするけど」
「レオパルズ優勝祝賀会兼、泰輔さんの億ション見学ツアー兼、MVP獲得祝い兼、推定年俸三億円突破祝いの会っすよ!」
「へえ、盛りだくさんだな。億ションじゃないけど」
「あ、でも今日の目玉はなんといっても『まゆりん』なんで! やっぱそこんとこじっくり聞きたいじゃないッスか~!」
「あー、例のアレな」
和田が持ち出した話題に、俺は一瞬ドキっとした。思わず佑輝の顔を見るが、至って平然としている。
「結局のとこ、泰輔さんとまゆりんってガチで付き合ってるんスか?」
「俺じゃなくて当人に訊けって。多分もうすぐ帰ってくるから」
「だって佑さん絶対知ってる顔してるもん!」
「もんって……いくつだよお前は」
唇を尖らせる和田に呆れながら、佑輝はてきぱきと袋から食材を取り出している。
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