【After Story】残照

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  ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇  昼下がりから散々騒ぎ倒した一行が帰っていくと、室内は嘘みたいに静かになった。学生時代ならばそのまま夜中……へたすると朝まで宴会が続いたかもしれない。午後八時の解散に年月の経過をしみじみと感じた。 「俺が片付けておく」という泰輔の言葉に甘えて、ひとっ風呂浴びてからリビングに戻る。宣言通り宴会の痕跡はすっかり綺麗になっていた。  入れ替わりで泰輔がバスルームへ向かうと、朝食の下ごしらえのためにキッチンに立った。  もう少しメニューに幅を持たせたいなと考えながら、タンドリーチキン用の鶏肉を漬け込む。  あらかたの仕込みが終わったところで、ちょうど泰輔が戻ってきた。
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