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スウェットの裾から泰輔の手が入ってくる。かさついた指が肌を這って、胸の突起に辿り着くとそこばかりを弄ってくる。首筋を繰り返し舐めて、吸い付いく泰輔の息が、だんだんと荒くなっていった。
つけっぱなしのテレビに、まゆりんが映る。
絶対、あっちの方がいいに決まってんのになぁ。
俺の身体を夢中でまさぐっている男の愚かさを哀れんで、その背中に腕を回した。
「脱がせていいか?」
ズボンのウエスト部分に手を掛けながら、泰輔が訊いてくる。俺は返事の代わりに腰を浮かせて、脱がせる泰輔の動きを手伝った。
下着ごと剥かれて、露わになった下肢を泰輔の手が割り広げる。脚の間に入って床に膝をついた泰輔は、爪先から順に口づけていく。
脛を舐めて、内腿に吸い付き、やがて中心に辿り着くと、握り込んだそこに舌を這わせ始めた。
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