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ようやくそこから顔を上げた泰輔が俺を見下ろす。欲情して、少しの余裕もない表情に、ぞくっと背筋が震えた。
泰輔が自分のズボンと下着を引き下ろすと、すでに反り返った分身が露出する。
「……っ、ぅ」
硬くて熱い感触がその場所に当てがわれると、反射的に力が入った。だけど泰輔は、すぐには挿入してこない。先走りを塗り付けるように、それを何度もこすりつけてくる。粘着質な音が立つたびに入口がひくついて、羞恥を煽られた。
「なあ、この格好そろそろ苦しい」
訴えると泰輔は即座に「すまない」と言って俺の足を解放する。浮きっぱなしだった腰が、座面に下ろされた。
泰輔がすでに臨戦態勢にあるのはわかっていたので、俺はすぐに身体を反転させて、背もたれに手をつく。膝立ちで振り返って、「いいよ」と泰輔を促した。……自分自身も結構余裕がなかった。
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