目隠しの愛ー4

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「ちょうどイベントに当たってよかったね」 「はい」 暗くて足元がよく見えずにいると、彼が手を繋いでくれた。 那須の滞在中、私たちはごく自然に手を繋ぐようになっていた。 この魔法は今だけのものだろうか。 「明日は東京に帰るんですね」 ここに住んでしまいたいぐらいだけど、そういう訳にもいかない。 「那須ならいつでも来られるよ。次は結衣の運転かな」 「無理だと思ってますよね? 私、練習頑張りますから」 「車両保険は必須だな」 「たぶん保険屋さん泣かせになります」 冗談を言いながら礼拝堂に入る。 夜の礼拝堂は神秘的で、途端に厳粛な気分になった。
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